陶氏診療院

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第32回日本未病学会学術総会に参加
11月15日から16日にかけて福岡で開催された第32回日本未病学会学術総会に参加しました。今回、東洋医学部会としては初めてシンポジウムを申請し、採択されて発表の機会を得ました。

学会の【テーマ】は「承前啓後〜未病対策の未来〜」です。

15日午前中に行われたシンポジウムのテーマは「東洋医学による免疫・炎症制御の科学 ―基礎研究から難治性疾患治療への展開―」でした。

座長は、喜多敏明先生(一般社団法人 漢方未病教育振興協会/辻仲病院柏の葉 漢方未病治療センター)と塚本紀之先生(九州看護福祉大学看護福祉学部鍼灸スポーツ学科)が務められ、4名の先生方が発表を行いました。

発表内容は以下の通りです。

地元の塚本紀之先生:「灸刺激によるⅠ型単純ヘルペスウイルス感染に対する宿主防御の活性化」
横溝和美教授(崇城大学 薬学部):「クコシを主とした健康飲料、美露仙寿の多彩な効用についての基盤研究~免疫系に対する効果を中心に~」
陶恵栄医学博士:「東洋医学的総合調整療法の実践 -大腸癌・肝転移術後症例を中心に-」
喜多敏明教授:「炎症・治癒機転に対する漢方の効果~潰瘍性大腸炎の再燃を繰り返す患者を例にして~」
西洋医学が主流の現代医療に新たな風を吹き込み、患者さんへの新たな治療の道を提示する内容となりました。

午後は一般演題のポスター発表が行われ、ポスター会場P2のP2-1で「黄帝内経の健康理念と治未病処方による大腸がん肝臓転移術後患者施療回復一例報告」を発表しました。発表者は6名で、私はトップバッターとして発表の機会を得ました。

一般参加者は少ない印象でしたが、現代医療の方向性に疑問を感じ、行き詰まりを感じている先生方にとって、治療の考え方を見直す良い機会となったのではないでしょうか。
2025-11-15