陶氏診療院

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有形と無形
カテゴリー 中国医学
西洋医学と中国医学の根本的な違いは、有形と無形の発想と認識にあります。

顕微鏡やレントゲン撮影の発見により、西洋医学の進歩は飛躍的でした。この有形の認識には、治療の効果を鑑定する上での利点があります。しかし、有形の概念から原因究明や原因解消など、予防的な視点を阻むこともあります。

有形の前兆は無形にあるでしょう。無形について言えば、科学分野の一部である医学では、それを認めないため、研究も対応策もありません。それは非常に残念なことです。

無形の認識は古代人類からあり、むしろ現在よりも高いレベルでの認識が書物にも残されています。科学が理解できないものは、そのような記述を迷信や宗教として片付けてしまい、深い理解には至っていません。

現代の世の中では、宇宙の始まりが無形から有形となり、いずれまた無形に戻ると考えられています。それを理解していた先人の知恵は、無形のことを「氣」と呼び、氣の発生、流れ、詰まり、滞り、強弱などを症状として捉え、氣の治療を行い、有形になる前に問題を解決していました。現代の言葉で言えば、未来の有形の病気を無形の段階で治療する、すなわち「治未病ちみびょう」という考え方です。

治未病という中国医学の真髄は、有形になる前の先読み力にあります。中国医学を学ぶと、他の仕事や人生においても先読みの能力が身に付き、賢明な判断ができるようになります。現代人は先人に比べて、有形と無形の認識において、発想や思考、世界の認識レベルが進化していないどころか、退化しているのではないでしょうか。

優れた先見の感覚を養うために、ぜひ中国医学を学ぶことをお勧めします。
2024-07-25