陶氏診療院

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年寄りの健康管理(高血圧)
札幌在住の91歳の男性患者さんが、三年前から奥さま(83歳)と共に、当診療院に通院されていました。最初は週1回の施療で、腰痛が改善し、杖も不要となりました。また、便秘や胃腸の弱さも良くなり、生活習慣(食事・睡眠)も整いました。一年後には月2回の通院となり、三年経つと、今年8月から一旦お休みされました。

奥さまも高血圧と脳梗塞後の足のしびれがありましたが、こちらも施療で元気を取り戻し、日本舞踊では全国大会に二度出場し、賞を受けられました。血圧も薬を使わずに安定していました。今年8月に、ご主人と一緒に通院をお休みされました。

11月9日(日)、奥さまから「ご主人が週二回のリハビリで血圧が高いと言われ、帰宅させられたので診療を再開したい」とご連絡をいただきました。

二か月ぶりにお会いすると、ご主人の体型は「太り気味」になっていました。測定の結果、内臓脂肪:5 → 11(やや過剰);筋肉量:44.3kg → 40.5kg(低下);血圧:133/78 → 162/95(上昇);体脂肪率:9.2% → 15.9%(増加)でした。

リハビリ送迎により歩く機会が減ったこと、そして食事に変化がありました。納豆に醤油、ご飯にたれをかけるなど、塩分が増え、「美味しく食べる」習慣が強くなっていたようです。

同じ食事をされていた奥さまも、血圧:127/77 → 164/91(上昇);体脂肪率:26.5% → 31.4%(増加)と同様の変化が見られました。

施療後、お二人に次の点を指導いたしました。過午不食(夕食を控える・または抜く)、ご飯に「たれ」をかけない、納豆は「混ぜるだけ」で味を足さない、減塩を意識し、素材の味を大切にすることになります。

高齢者は、わずか二か月間の油断でも、体調が大きく変化します。定期的なチェックと生活指導がとても大切です。来月の診療では、お二人の変化を楽しみにしております。
2025-11-12