IT系の起業家として巨万の富を築いたブライアン・ジョンソンさん（Bryan Johnson、47歳）は、自らの体を使って老化を止めるプロジェクトに取り組んでいるアメリカの富豪です。彼はこれまでにもアンチエイジングのためにさまざまな努力を重ね、最近では「全血漿交換（TPE）」を受けたと発表しました。

ジョンソンさんは以前、息子から1リットルの血漿を提供してもらい、自身の血漿を父親に提供しました。その結果、父親の老化スピードが低下し、71歳だった生物学的年齢が46歳のレベルになったとされています。彼は自身の健康管理を30名の医師団に委託し、年間1,400万ドル（約21億円）の費用をかけています。医師団は“生物学的年齢”を下げるための厳格な健康法を開発し、彼には運動、菜食主義の食事、100種類以上のサプリメントの摂取などが課せられています。さらに、若返りのための最新治療も実施されており、その費用は年間200万ドル（約3億円）にのぼります。

現在、彼の左耳の聴力は64歳相当、心臓は37歳、横隔膜の筋肉は18歳、全体の生物学的年齢は30歳と測定されています（実年齢は47歳）。

アンチエイジングを始めた理由：ジョンソンさんがアンチエイジングに本格的に取り組み始めたのは、43歳のときに体調が悪化したことがきっかけでした。20年間の起業家生活で身体を酷使し、体重も60ポンド（約27kg）オーバーしていたため、医師団は測定・治療・分析を繰り返し、4年間の努力の末、老化の進行速度を1.0から0.64に低下させました。この結果、1年あたりの生物学的年齢の進行が19〜20か月に抑えられ、彼は「世界で最も健康な人」を目指すようになりました。

彼は、科学技術の進化により老化の速度を無限に遅らせ、2500年まで元気に生きることを目標としています。

お金をかけずにできる若返りの方法：ジョンソンさんは、自身のインタビューで「若返りには必ずしも莫大な費用が必要ではない」と述べ、無料または低コストでできる方法を紹介しています。

1. 睡眠

質の良い睡眠を得るために、以下の習慣を実践することが推奨されます。

就寝の4〜5時間前には固形物を食べない。

規則正しい睡眠習慣を身につける（理想的な就寝時間は夜8時半）。

就寝1時間前にはブルーライトを発する電子機器の使用を控える。

睡眠を助ける赤い光を取り入れ、青い光を避ける。

就寝前にリラックスし、瞑想や独り言で心を落ち着かせる。

2. 運動

定期的な運動は若さを保つ基本です。日常的に体を動かし、適度な運動を継続することが重要とされています。

3. 食事

健康を維持するためには、以下のような食事を心がけることが推奨されます。

朝食と昼食の主食は、種子類、豆類、野菜、根菜類など、抗酸化作用のある食品を中心にする。

唐揚げや高カロリーのジャンクフードは避ける。

高額なアンチエイジング治療を受けなくても、無料または低コストで取り組める健康法は多くの人にとって参考になるでしょう。ジョンソンさんの提唱する健康法は、陶氏療法と共通する点も多く、非常に興味深いものです。