陶氏診療院

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情熱なキスはアトピーに効果的?
カテゴリー 生活の知恵
9月18日のニュースで、世の中を笑わせ、考えさせた研究や業績に贈られる今年の「イグ・ノーベル賞」は日本人の受賞は9年連続となりました。

今回は大阪府寝屋川市の開業医、木俣肇院長がスロバキアの研究者らと共同で医学賞を受賞しました。
木俣さんたちは、30名のアレルギー性鼻炎、30名アトピー皮膚炎と30名健康者を対象に、音楽の流れた小部屋で恋人やパートナーと30分間を過ごし、キスをする前後でアレルギー反応の強度を調べる皮膚テストや血中成分を測定し、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎患者のアレルギー反応が弱まることを示しました。

2週間後、同じカップルにキスせず個室内で30分抱き合ってもらったが、改善傾向が見られなかったです。2004年論文によれば、キスだけでなく、それ以外の、なんというか、情熱的な行為(性交)でも改善効果があるらしいです。

西洋医学での研究で、生活習慣と情緒の変化により、身体の免疫機能やアレルギー反応など影響することは、とても意味があることです。中国医学の情緒と五臓六腑の関係は2000年前から指摘され、今でも中国医学の臨床で応用しています。ぜひ、その知恵をたくさんの研究を証明して、現代医学に活用してほしいです。

キスすることにより、皮膚のアレルギー症状が改善

「Physiology and Behavior」誌 第80巻2-3号(2003年11月)発表 出典 Improbable Research

性交渉により、皮膚のアレルギー性疾患の症状が改善

「Sexual and Relationship Therapy」誌 第19巻2号(2004年5月) 出典  Improbable Research

キスにより、アトピー患者のアレルギー抗体生成を抑制

「Journal of Psychosomatic Research」誌 第60巻(2006年)出典 Improbable Research
2015-09-19