陶氏診療院

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干支の順番と中国医学(三)
カテゴリー 中国医学
巳時(9時~11時)、隅中(ぐうちゅう)と読みます。別名は日禺があります。

「巳」は『漢書』律暦志によると「已」(い:「止む」の意味)で、草木の成長が極限に達した状態を表しているとされます。

9時~11時は深い霧は散っていって、うららかな風光の高照、蛇類は穴を出て食物を探して、だから「巳蛇」という言葉があります。

巳時は動物である蛇が割り当てられて、巳は「み」と読みます。

午時(11時~13時)、日中(にっちゅう)と読みます。別名は日正(にっしょう)、中午(正午)などがあります。

「午」は「忤」(ご:「つきあたる」「さからう」の意味)で、草木の成長が極限を過ぎ、衰えの兆しを見せ始めた状態を表しているとされます。

11時~13時は古代野生のウマは人類に手なずけられていない時期、いつも午の刻、野生のウマはあちこち駆け回っているから、「午馬」という言葉があります。

午時は動物である馬が割り当てられて、午は「うま」と読みます。

未時(13時~15時)、日昳(にってつ)と読みます。別名は日跌(にってつ)、日央(にちおう)などがあります。太陽が西に傾いて日になって下落します

「未」は『漢書』律暦志によると「昧」(まい:「暗い」の意)で、植物が鬱蒼と茂って暗く覆うこととされ、『説文解字』によると「味」(み:「あじ」の意味)で、果実が熟して滋味が生じた状態を表しているとされます。

13時~15時は “羊が坂を出る”の言い伝えで、意味は羊を放牧する良い時で、だから「未羊」という言葉があります。

未時は動物である羊が割り当てられて、未は「ひつじ」と読みます。

申時(15時~17時)、晡時(ほじ)と読みます。別名は日鋪(にっほ)、夕食(ゆうしょく)などがあります。

「申」は「呻」(しん:「うめく」の意味)で、果実が成熟して固まって行く状態を表しているとされます。

15時~17時は太陽が西に傾いて、サルはこの時に良く鳴き、だから「申猿」という言葉があります。

申時は動物である猿が割り当てられて、申は「さる」と読みます。
2015-06-04