陶氏診療院

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さらに5歳若返る? ― 健康づくりの哲学と38年の臨床からの洞察
2月1日のブログで、子宮体がんを経験された患者さんが、生活を見直してわずか1か月で体内年齢が10歳若返ったことをご紹介しました。これは単なる数値の変化ではなく、「病気をつくる生き方」から「健康を育てる生き方」への転換がもたらした結果でした。

その後も患者さんは日々の実践を丁寧に積み重ね、2月19日の診療時には体内年齢が32歳と表示されました。もともと47歳だった体内年齢が32歳へと若返り、まだ2か月にも満たない期間で合計15歳の改善です。数字の背後には、身体の内側で起こっている調和への回帰があります。

健康とは、特別な治療だけで得られるものではありません。それは日々の選択の中で静かに育まれる「生き方の質」です。今回実践されているのは、極めてシンプルな原則です。

早寝早起き、過午不食、発芽・発酵玄米を主食とすること、食の本当の美味しさを見直すこと、そして身体のリズムを太陽の運行に合わせること。

これらはどれも自然の法則に身を委ねる営みであり、言い換えれば「自然に逆らわない生き方」です。身体は本来、調和へ向かう力を持っています。その力を妨げないことこそが、健康づくりの核心です。

まだ2か月足らずですが、身体には確かな変化が現れています。

内臓脂肪レベル:6から4へ低下
筋肉量:35.8kgを維持
体重:56.6kgから51.4kgへ減少(−5.2kg)
体脂肪率:33.0%から26.1%へ低下(−6.9%)
数値は改善していますが、より重要なのはご本人の実感です。

「毎日が軽やかで、仕事も生活も楽しい」と語られる表情には、内側から湧く活力が見えます。

診察室で「お酒はいつから飲めますか?」と笑顔で尋ねられました。私は「4か月後ですね」とお答えしました。そのやり取りの中に、無理ではなく楽しみながら整えていく姿勢が感じられました。

40年の臨床から見えてきたこと、多くの患者さんと向き合ってきて確信していることがあります。

それは――病気は突然やって来るのではなく、日々の小さな不調和の積み重ねとして現れるということです。

逆に言えば、健康もまた一夜にして得られるものではありません。

呼吸、睡眠、食事、心の在り方――そうした基本が整ったとき、身体は驚くほど素直に回復へ向かいます。

臨床の現場で何度も目にしてきたのは、「治しているのは医師ではなく、患者さん自身の生命力である」という事実です。医療はその力を引き出し、方向を整える手助けに過ぎません。

特に体質改善において重要なのは、“何を足すか”よりも“何を乱さないか”です。過剰な刺激や無理な生活を減らし、本来のリズムに戻るだけで、身体は静かに若返っていきます。

若さとは見た目ではなく、気が巡り、血が満ち、心が穏やかである状態です。この三つが整うと、人は自然に輝きを取り戻します。

健康づくりとは、何かを我慢することではありません。自分の身体と対話し、本来のリズムを取り戻していく旅です。

若返りとは、単に年齢を巻き戻すことではなく、生命力が本来の輝きを取り戻すこと。病気を遠ざける最も確かな方法は、日常の中で調和を積み重ねることにあります。

四か月後、さらにどのような変化が現れるのか――。その歩みを静かに見守りたいと思います。
2026-02-20