陶氏診療院

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干支の順番と中国医学(二)
カテゴリー 中国医学
丑時(1時~3時)、鶏鳴(けいめい)と読みます。別名で荒鶏(あらどり)があります。。十二時辰に二番目の時辰です。

『漢書』律暦志によると「丑」は「紐」(ちゅう:「ひも」「からむ」の意味)で、芽が種子の中に生じてまだ伸びることができない状態を表しているとされます。また、指をかぎ型に曲げて糸を撚ったり編んだりする象形ともされる。

牛は夜間草を食べる習性があり、農家は良く明かりをつけて牛に餌を与えることがあるから、丑時に動物の牛が割り当てられ、丑は「うし」と読みます。

寅時(3時~5時)、平旦(へいたん)と読みます。別名で黎明(夜明け、明け方)、早晨(早朝)、日旦等があります。。夜と朝の変化の時間です。十二時辰に三番目の時辰です。

「寅」は「螾」(いん:「動く」の意味)で、春が来て草木が生ずる状態を表しているとされます。

虎は夜行動物で、一番凶暴(狩り)の時間帯です。古代の人々はその時に虎の鳴き声を聞きます。

寅時に動物の虎が割り当てられ、寅は「とら」と読みます。

卯時(5時~7時)、日出(にっしゅつ)と読みます。別名は日始、 破暁(ハギョウ、東の空がしらむこと)、旭日(きょくじつ)等があります。
卯時の卯は『史記』律書によると「茂」(ぼう:しげるの意味)または『漢書』律暦志によると「冒」( ぼう:おおうの意味)で、草木が地面を蔽うようになった状態を表しているとされます。卯は方角の名で東を指します。

空が明るくなり、兔は露が付いている草が好物で、その時兔は巣から出て草を食べます。

卯時は動物の兎が割り当てられて、卯は「う」と読みます。

辰時(7時~9時)、食時(しょくじ)と読みます。別名は早食(朝食)があります。

「辰」は『漢書』律暦志によると「振」(しん:「ふるう」「ととのう」の意味)で、草木の形が整った状態を表しているとされます。

7時~9時は霧が起き易い時間で、伝説の龍は雲や霧に乗って自由に往来します。さらにその時東の空に朝日が昇って、日増しに向上発展する縁起がいい事で、「辰龍」という言葉があります。

辰時は動物である龍が割り当てられて、辰は「たつ」と読みます。
2015-06-03