陶氏診療院

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干支の順番と中国医学(一)
カテゴリー 中国医学
子供時、干支の順番は昔からの伝えは《昔々の大昔のある年の暮れのこと、神様が動物たちにお触れを出したそうな。「元日の朝、新年の挨拶に出かけて来い。一番早く来た者から十二番目の者までは、順にそれぞれ一年の間、動物の大将にしてやろう」・・・》

あっているか、どうか良く分からないです。少なくてもその解釈は腑に落ちませんでした。

大人になって、中国医学を勉強したら、その謎が解けました。自然を観察して、大自然と身近な動物の特徴を例えにして、自然の規則を庶民に教える智恵を感じました。

干支は古代中国の考案で年・日(方位)を表すシステムです。十干すなわち甲・乙・丙・丁・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛・壬(じん)・癸(き)と、十二支すなわち子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)です。これを組み合わせて甲子(きのえね)・乙丑(きのとうし)等六十種のよび名を作り、年・日などにあてはめる、一サイクルすると60年周期が出来、一甲子は60年、人生は二甲子は120年と言います。

今は一日二十四時間を表示します。古代中国や日本も十二時辰(じゅうにじしん)と表示します。1日を2時間ずつの12の時辰(じしん)に分ける時法で、それを動物名と太陽の位置により、それぞれの呼び名もあり、十二時辰の名称は『書経』や『詩経』といった古書に散見される、漢詩や古典を読むとき、それを分かるととても助かります。

ここに干支の順番と中国医学の教え、干支と動物の関係を紹介します。

子時(23時~1時)、夜半(やはん)と呼びます。別名で子夜(深夜)、中夜(夜中)があります。十二時辰に一番目の時辰です。

子時は動物のねずみの活動時間です。子時に動物のねずみが割り当てられ、子はねずみの「ね」と読みました。
2015-06-02