陶氏診療院

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健康意識:男と女(リュウマチ関節炎)
カテゴリー 陶氏療法
70代、札幌在住の女性が、2023年11月から友人の紹介で来院されました。関節リウマチによる痛みの緩和を目的とした診療です。しばらく通われるうちに、足首の腫れていた関節は次第に落ち着き、痛みも和らぎ、全体の体調も良くなっていきました。

診療の合間の会話で、ご主人も以前からリウマチを患い、薬物治療を受けていることを伺いました。奥様は何度も受診を勧めたそうですが、「まだ大丈夫」「そのうちに」と、なかなか足が向かなかったとのこと。痛みに弱いとおっしゃりながらも、治療には慎重だったようです。

そして2月18日、ご主人は首の痛みと手の筋肉の萎縮が気になり、ついに奥様と一緒に来院されました。施療中は多少の痛みもありましたが、終わった後には「背中は少し痛いが、頭がすっきりして気持ちがいい。頭は悪くないな」と笑顔で話され、ご自身でも体の変化を実感された様子でした。

施療後には首周りの動きが明らかに改善し、「思ったより良かった」と、翌日の予約を自ら申し込まれました。

このご夫婦の様子から、健康に対する意識の男女差がよく表れていると感じました。一般に女性は体調の変化に敏感で、早めに対処しようとする傾向があります。一方で男性は、多少の不調を我慢したり、後回しにしたりしがちです。

その背景には、進化の歴史の中での役割の違いもあるのかもしれません。危険に立ち向かい外へ出ていく役割を担ってきた男性と、家庭や子どもを守り細やかな変化に気づく役割を担ってきた女性――そうした長い歴史が、健康への向き合い方にも影響している可能性があります。

しかし現代社会では、多くの人が極端に過酷な環境で生きているわけではありません。だからこそ、男女の違いに頼るのではなく、誰もが自分の体に目を向けることが大切になってきています。

実際、日本でも女性の平均寿命は男性より長いことが知られています。これはさまざまな要因がありますが、日頃からの健康意識の差も一因と言えるでしょう。

今回のご夫婦を通して改めて感じたのは、特に男性こそ「まだ大丈夫」と思う前に、一歩踏み出して体を整えることの大切さです。健康は、失ってから取り戻すより、気づいた時に守る方がずっと容易です。
2026-02-24