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政治情勢の読みと自分の人生—老中医の時代随想—
世界の情勢は、まるで大きな海の潮流のように絶えず動いています。
その流れの中で、私たちはどのように世界を見つめ、自分が暮らしている国をどう理解すべきでしょうか。
国際政治や歴史の話は遠い出来事のように見えます。しかし実際には、世界の大きな流れは静かに私たち一人ひとりの人生にも影響を与えています。時代の波は、気づかぬうちに私たちの足元にも届いているのです。
第一次世界大戦のとき、中国は欧州戦場に多くの労働者を送り、防空壕の建設などに従事しました。その結果、中国は形式的には戦勝国の一員となりました。
第二次世界大戦では、日本の敗戦とともに、中国も再び戦勝国となりました。
しかし現実には、中国は欧米諸国のように戦勝国として大きな利益を得たわけではありません。第一次世界大戦の後には、ドイツが中国で持っていた権益は日本へと移されました。
第二次世界大戦後には台湾などが「光復」されましたが、その直後には国共内戦が始まり、新中国は極めて困難な戦後環境の中で国家を再建することになりました。
私は、新中国の高度成長期、そして人口増加の時代に生まれたいわゆる団塊の世代です。振り返ってみると、中国の国家戦略や政策は、その時代の流れとある程度調和していたように思えます。歴史のリズムに合わせるように、国は発展を続けてきました。
そして、その流れの中で生きてきた私自身も、気がつけばその時代のリズムに導かれるように人生を歩んできたように感じます。
その後、日本に来て、日本の「失われた30年」を実際に経験しました。
かつて田中角栄総理の時代、日本は驚くべき経済成長を遂げ、世界の注目を集めました。しかし、その後の長い年月の中で、日本の成長は次第に停滞し、かつての勢いを取り戻せないまま現在に至っています。
円安政策などの影響もあり、国力の相対的な低下を感じる場面も少なくありません。世界の多くの国が発展を続ける中で、日本はどこか足踏みしているように見えることもあります。
第三者の視点から見ると、日本は目の前の課題を解決する戦術には優れているものの、長い時間軸での戦略という点ではやや弱いのではないか、という声も聞こえてきます。
この30年間の停滞の結果、日本はかつての世界第2位の経済大国から、現在では第5位、あるいは第6位といわれる位置まで後退しました。国家の位置が変わるとき、その影響は静かに国民一人ひとりの生活や将来にも及んでいきます。
世界に目を向ければ、ロシアとウクライナの戦争、イスラエルとパレスチナの対立、アメリカとイランの緊張など、各地で複雑な問題が続いています。こうした中で、日本政府がどのような立場をとるのか、そしてそれが本当に日本の国益を最優先にしたものなのか、多くの人が関心を寄せています。
歴史を振り返ると、国家の運命も、個人の人生も、大きな時代の流れの中で形づくられていきます。
長く医の道に身を置き、人の体と人生を見つめてきて、私は一つのことを感じています。
人の体に「気の流れ」があるように、国家にも、そして時代にもまた見えない流れがあります。
体の気が滞れば病となり、
時代の流れを誤れば国は迷います。
しかし流れを読み、調和を保てば、
人もまた静かに道を見つけることができます。
栄える国もあれば、衰える国もある。
それはまるで四季の巡りのように、人の力だけでは止められない大きな循環なのかもしれません。
だからこそ私たちは、
時代の騒がしさに振り回されるのではなく、
静かに世界を見つめ、自分の心を整えることが大切なのだと思います。
観時勢而不惑、 知大勢而不争、 守本心而自明。(時勢を観て惑わず、 大勢を知りて争わず、 本心を守りて自ずと明らか)
激動の時代にあっても、 心を整え、流れを読み、静かに自分の道を歩む。
それが、人生という長い旅を歩むための
一つの智慧なのではないでしょうか。
その流れの中で、私たちはどのように世界を見つめ、自分が暮らしている国をどう理解すべきでしょうか。
国際政治や歴史の話は遠い出来事のように見えます。しかし実際には、世界の大きな流れは静かに私たち一人ひとりの人生にも影響を与えています。時代の波は、気づかぬうちに私たちの足元にも届いているのです。
第一次世界大戦のとき、中国は欧州戦場に多くの労働者を送り、防空壕の建設などに従事しました。その結果、中国は形式的には戦勝国の一員となりました。
第二次世界大戦では、日本の敗戦とともに、中国も再び戦勝国となりました。
しかし現実には、中国は欧米諸国のように戦勝国として大きな利益を得たわけではありません。第一次世界大戦の後には、ドイツが中国で持っていた権益は日本へと移されました。
第二次世界大戦後には台湾などが「光復」されましたが、その直後には国共内戦が始まり、新中国は極めて困難な戦後環境の中で国家を再建することになりました。
私は、新中国の高度成長期、そして人口増加の時代に生まれたいわゆる団塊の世代です。振り返ってみると、中国の国家戦略や政策は、その時代の流れとある程度調和していたように思えます。歴史のリズムに合わせるように、国は発展を続けてきました。
そして、その流れの中で生きてきた私自身も、気がつけばその時代のリズムに導かれるように人生を歩んできたように感じます。
その後、日本に来て、日本の「失われた30年」を実際に経験しました。
かつて田中角栄総理の時代、日本は驚くべき経済成長を遂げ、世界の注目を集めました。しかし、その後の長い年月の中で、日本の成長は次第に停滞し、かつての勢いを取り戻せないまま現在に至っています。
円安政策などの影響もあり、国力の相対的な低下を感じる場面も少なくありません。世界の多くの国が発展を続ける中で、日本はどこか足踏みしているように見えることもあります。
第三者の視点から見ると、日本は目の前の課題を解決する戦術には優れているものの、長い時間軸での戦略という点ではやや弱いのではないか、という声も聞こえてきます。
この30年間の停滞の結果、日本はかつての世界第2位の経済大国から、現在では第5位、あるいは第6位といわれる位置まで後退しました。国家の位置が変わるとき、その影響は静かに国民一人ひとりの生活や将来にも及んでいきます。
世界に目を向ければ、ロシアとウクライナの戦争、イスラエルとパレスチナの対立、アメリカとイランの緊張など、各地で複雑な問題が続いています。こうした中で、日本政府がどのような立場をとるのか、そしてそれが本当に日本の国益を最優先にしたものなのか、多くの人が関心を寄せています。
歴史を振り返ると、国家の運命も、個人の人生も、大きな時代の流れの中で形づくられていきます。
長く医の道に身を置き、人の体と人生を見つめてきて、私は一つのことを感じています。
人の体に「気の流れ」があるように、国家にも、そして時代にもまた見えない流れがあります。
体の気が滞れば病となり、
時代の流れを誤れば国は迷います。
しかし流れを読み、調和を保てば、
人もまた静かに道を見つけることができます。
栄える国もあれば、衰える国もある。
それはまるで四季の巡りのように、人の力だけでは止められない大きな循環なのかもしれません。
だからこそ私たちは、
時代の騒がしさに振り回されるのではなく、
静かに世界を見つめ、自分の心を整えることが大切なのだと思います。
観時勢而不惑、 知大勢而不争、 守本心而自明。(時勢を観て惑わず、 大勢を知りて争わず、 本心を守りて自ずと明らか)
激動の時代にあっても、 心を整え、流れを読み、静かに自分の道を歩む。
それが、人生という長い旅を歩むための
一つの智慧なのではないでしょうか。
2026-03-05



