陶氏診療院

アクセスカウンター


過去ブログはこちらから
3
上医と政治家
3月5日、NPO法人札幌中国友好協会の令和7年度理事会総会の後に開かれた懇親会に参加しました。現在の日中関係がやや低迷する中で、草の根の友好交流を支える大切な場でもありました。

私の席の周りには、議員の方々が多く座っておられました。北海道議会議員が二人、札幌市議会議員が二人です。自然と話題は日中関係に及びました。私は、日本の総理による「有事」発言について疑問を感じていたため、その理由の一つとして、台湾がかつて日本の植民地であった50年の歴史が、十分に理解されていないのではないかと話しました。

そこで四人の議員に、その歴史をどの程度知っているか尋ねてみました。すると、一番若い女性議員は、その歴史についてほとんど知らないとのことでした。残りの三人の議員は、その歴史を理解していると答えました。

中国医学には「上医・中医・下医」という考え方があります。
下医は病気を治療する医者、
中医は身体を養生し病気を防ぐ医者、
そして上医は社会全体の調和を整える医者です。

この考え方に当てはめるならば、現代社会における「上医」は政治家や議員に近い存在と言えるでしょう。彼らは国や地域の方向を決め、未来に大きな影響を与える立場にあります。

しかし、もし政治に関わる人々の歴史認識が十分でなければ、その影響は国の内外に及びます。特にアジアの国々と交流する際には、歴史への理解の不足が誤解や摩擦を生む可能性もあります。

日中友好を掲げる懇親会に参加する議員の中にも、歴史への理解に差があることを知り、日本社会全体の近代史に対する知識の状況を改めて考えさせられました。教科書問題を含め、歴史教育の重要性を再認識する必要があるのではないでしょうか。

今回の「有事」発言をめぐる議論が、歴史を見つめ直すきっかけとなり、日中両国の理解を深める転換点になることを願っています。

平和と発展を望む両国の国民は、共通の歴史を学び、共有する努力を続けていくことが大切だと思います。

中医の一言

歴史を忘れる国に、
未来の処方箋は書けない。
人も国も、治す前に「知る」ことから始まる。
2026-03-07