陶氏診療院

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冷えと下痢
二年半ぶりに中国へ帰省し、懐かしいふるさとの料理をたくさんいただきました。普段は晩御飯を食べない生活をしているため、連日のご馳走に身体がなかなか慣れず、場当たり的に食べ過ぎてしまいました。

情熱的な友人との再会や心のこもったおもてなし、断れないお誘いが続きました。私が友人に返せるのは、健康を差し上げることだけです。ある日の昼食前、友人の背中にカッサをして差し上げたところ、大変喜ばれました。翌日には「お酒を飲んでも頭痛がなく、気分がスッキリして、頭が冴えていた」と感想をいただきました。夜には別の友人の親戚の五十肩治療を行い、「肩を下にして寝られるようになった」と喜ばれました。

健康をプレゼントできることは、私の誇りであり自信です。しかし、その時期は連日35度を超える猛暑で、室内はクーラーが強く効いていました。カッサで汗をかいた後、着替えをしないまま冷気にさらされた結果、寒気が体内に入り込んでしまったのです。その晩から、深夜0時を過ぎて翌朝までに10回の水様便と、7回の嘔吐を繰り返しました。嘔吐は久しぶりで、胃腸の痙攣による痛みが非常に辛く感じられました。

原因は海鮮の摂取に加え、冷気を受けて夏の内臓が冷え、腸に“風邪”を引いたことだと思われます。腸が寒邪を排出するために、下痢と嘔吐を繰り返したのでしょう。最後の嘔吐で大量の汗が出て、寒気が抜け切った感覚がありました。その後、厚い布団をかけて休むと、朝には軽く汗をかき、体が楽になっていました。朝には空腹感があり、お粥を普通に食べられ、翌日には通常の形のある便が出ました。

下痢と嘔吐の最中は、腸の痙攣による痛みをただ耐え、便意が来れば迷わずトイレへ行き、嘔吐したい時も我慢せず胃の内容物をすべて出しました。途中、胃粘膜を保護するためにFFCパイロゲンと玄米酵素を摂り、妻からは「酒漬け楊梅(中国で下痢止めに使われる民間薬として知られる果物)」を1粒もらいました。さらに妻が作った珪素入りの生理食塩水を300mlずつ2回飲みました。

翌日には、夜の激しい下痢や嘔吐が嘘のように消え、体調はほぼ正常に戻りました。
この経験は「暑い夏でも、冷えが原因で下痢を起こす」ということを改めて実感させてくれる体験となりました。
2025-08-25