陶氏診療院

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昔日本人の食事
絵描き上手な60代の女性患者さんが、油絵を描いていたお父さんの遺物で、不思議な説明文章のついた日本画をたくさん残していた物を、診療時に持って来て見せてくれました。

現代漫画見たいな、たくさん作品、江戸時代の日本人の生活、食事、人物を描いて、その説明を読むと、昔の庶民の生活と食事など、大変勉強になりました。

何枚か気になる絵描きがあり、紹介します。

長崎丸山の卓子(しっぽく)料理*:丸山遊廓は唯一の外国人に許された遊興の場所です。遊女の風俗も絵では異国興味に描かれて、吉原、島原などと違ったものになっています。絵は長崎丸山で清人が卓子料理をご馳走しているところです。左右にいる女は、芸者と遊女で、手前の芸者が酎飲(ちゅういん)(酒器)でこっぷに酒をついでいます。卓のまん中に料理を盛った盤があって、それをめいめいの皿子(へいし)にとって食します。(江戸流行)

絵に清人(中国人)を描き、お酒を飲みながら、「行酒令」(酒席に興を添える遊び、負けると酒を飲まされる)をしています。招待する側の日本人は負けた一瞬で、お酒を注いで飲む場面が生き生きして、とても場面感がある絵でした。

*卓子(しっぽく)料理(卓袱料理):長崎町民の間で作り出された和・華・蘭のミックスした献立がそのまま盛りつけられ長崎独特の料理を生み出した精進料理だ。「卓袱料理」は、朱塗りの円卓を数人で囲み、大皿に盛られた料理を直箸で取り分けていただくスタイル。
2023-03-09