陶氏診療院

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美食の本当の意味
カテゴリー 生活の知恵
美食の日中両国の解釈が違います。日本では、美食:おいしい物ばかりを食べること。また、贅沢ぜいたくな食べ物。 「 −家か」(デジタル大辞泉より)、ぜいたくでうまいものばかり食べること。また、その食事。「美食家」(goo国語辞書より)、おいしい物ばかりを食べること。また,贅沢(ぜいたく)な食べ物。 「 −家(か)」(三省堂大辞林より)があります。美の解釈は美味しい、贅沢でした。

「美食」の言葉は2000年前の中国医学医典「黄帝内経」にありました。健康長寿の生活要素の一つは「美其食」です。その「美」は、見た目の美しいではなく、ただの美味しいではなく、その「美」は食べ物は食べる人に合うことを指します。食べる人が、自分の身体、季節、環境に合う食物を選んで、食べるべきの時間で食べることは、「美其食」と言います。もちろん、自分に合う食べ物は美味しいです。しかし、「贅沢」と言う意味は全くありませんでした。むしろ、「贅沢」を許せないことは「美其食」(美食)と言います。

中国医学の美食を理解すれば、これからの「美食」は安心して食べれるでしょう。

*「黄帝内経」「素問」「岐伯対曰、上古之人、其知道者、法於陰陽、和於術数、食飲有節、起居有常、不妄作労 。故能形与神倶、而尽終其天年、度百歳乃去。今時之人不然也。以酒為漿、以妄為常、 酔以入房、以欲竭其精、以耗散其真。不知持満、不時御神。務快其心、逆於生楽、起居 無節。故半百而衰也。 夫上古聖人之教下也、皆謂之虚邪賊風、避之有時。恬憺虚無、 真気従之、精神内守、病安従来。 是以志閑而少欲、心安而不惧。形労而不倦、気従以 順。各従其欲、皆得所願。故美其食、任其服、楽其俗、高下不相慕。其民故曰朴。」
2018-02-08