陶氏診療院

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開拓と継承
年末になると、一年のまとめに入る時期でもあり、自然と忙しさが増してきます。自分の本業、学会での発表、社会活動などが12月には重なることが多くなります。

毎年続けている取り組みには、前年と同じ部分があり、それは「継承」として比較的楽に進められる点でもあります。しかし、マンネリ化を避け、見る人・聞く人・受ける人に継続して興味を持ってもらうためには、新しい内容を「開拓」することが欠かせません。螺旋状に少しずつ上昇していくような成長こそ、理想的な姿だと思います。

まず本業について言えば、患者さんへの指導や説明は、年々少しずつ分かりやすくなってきたように感じます。以前は、中国伝統療法・気功療法・刮痧(カッサ)療法といった言葉を使っていましたが、なかなか浸透するまでに時間がかかりました。最近は、日本の新総理が掲げる成長分野の17項目の戦略にも登場した流行語「量子」を取り入れています。

まず量子について説明し、世界を構成する最小単位である粒子の特徴や「二重性」を示すことで、先端的で興味を引く導入ができます。そのうえで、二重性を「粒子」と「波動」に分けて説明し、西洋医学は粒子を武器のように用いて病気と戦う医学、中国医学は波動を整えて次に生まれる物質=「元気」をつくり、健康を生み出す医学、と対比させています。気功療法は量子療法であると伝えることで、患者さんにも理解されやすく、先端施療を受けた方の喜びにもつながっているように思います。

開拓と継承は、永遠の課題です。これからも継承すべきものを大切にしながら、新しい取り組みも積極的に開拓し、より良いサービスを提供できるよう努力してまいります。
2025-12-08