陶氏診療院

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干支の順番と中国医学(四)
カテゴリー 中国医学
酉時(17時~19時)、日入(にちにゅう)と読みます。別名は日落(出没)、日沉(出没)、傍晚(夕方)などがあります。

「酉」は「緧({糸酉})」(しゅう:「ちぢむ」の意味)で、果実が成熟の極限に達した状態を表しているとされます。

17時~19時は太陽は沈み、ニワトリは巣の前でうろうろします。だから「酉鶏」という言葉があります。

酉時は動物である鶏が割り当てられて、酉は「とり」と読みます。

戌時(19時~21時)、黄昏(こうこん)と読みます。別名は日夕(朝夕)、日暮(ひぐらし・ひぐれ、日暮れ)、日晚などがあります。太陽はすでにしずんで、日は暗くなり、天地が薄暗くて、万物がぼんやりしていて、だからたそがれを黄昏と語ります

「戌」は「滅」(めつ:「ほろぶ」の意味)で、草木が枯れる状態を表しているとされます。

19時~21時、人々は1日のあくせく苦労して、門にかんぬきをかけて休みを準備します。犬は玄関前に横になって見守って、動静がありますと、「ワンワン」と大いに吠え、だから「戌狗」という言葉があります。

戌時は動物である狗(犬)が割り当てられて、戌は「いぬ」と読みます。

亥時(21時~23時)、人定(にんじょう)と読みます。別名は定昏(昏定・こんてい)があります。この時は深夜に入り、人々もすでに生活活動を停止して、休む睡眠の時間です。人が定めることは人が静かの時です。

「亥」は「閡({門<亥})」(がい:「とざす」の意味)で、草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態を表しているとされます。

21時~23時、夜が更けて人が寝静まって、ブタが溝を押しのけるの音が聞こえることができて、だから「亥豚」という言葉があります。

亥時は動物である豚(猪)が割り当てられて、亥は「ぶた」と読みます。
2015-06-06