陶氏診療院

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夢の予知はなぜ人気があるのか
「7月5日に大災害が起こる」という“予知夢”で注目を集めたのは、2011年の東日本大震災を的中させたとされ、一部で熱狂的な支持を得ている漫画家・たつき諒氏です。しかし、7月5日を過ぎれば話題は自然に沈静化しました。それでも関係者にとっては、今回の騒動による経済的損失は小さくないでしょう。

“予知夢”は誰にでも起こり得る現象です。特に悲観的な傾向のある人は、そのような夢を見やすいともいわれます。私の友人にも同じような不安を抱える人がいるため、「もし何かあれば診療院へ避難してください。食料と飲み物は十分に用意してあります」と伝えています。

10数年前には、民放テレビ局が「予言者ジュセリーノの未来からのスピリチュアルメッセージ」と題し、2050年までの予測を紹介していました。しかし、日本に関する彼の予言が的中した例は、いまだに一度もありません。

夢はあくまで夢であり、参考程度にとどめるのが賢明です。今後も同様の“夢予知”は現れるでしょうが、それを信じるかどうかは皆さんの自由。ただし、日常生活に影響を与えるような判断を下す際には、慎重になることを強くお勧めします。

そもそも“予知夢”が人気を集める背景には、自然災害に対する人々の根深い恐怖感があります。今回のように東南アジアを中心とした「7月5日」の伝言が広がったのも、日本に何か起こるのではないかという無意識の不安、いわば“裏心”の表れかもしれません。
2025-07-08