陶氏診療院

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遠い親戚より近くの他人
「遠い親戚より近くの他人」という諺は、日本では誰もが知る常識だと思います。しかし最近の日本の外交情勢を見ると、この諺に反するような出来事が続いており、日本に33年間住んできた私としては大きな疑問を感じざるを得ません。

諺とは、先人の知恵の結晶です。日常生活から政治に至るまで、持続可能な社会を築くための基本が込められています。人の道徳から社会の常識まで、諺を示されると多くの人が納得し、自然と従うものです。

ところが、最近の一連の日本の外交を見渡すと、ロシア、韓国、北朝鮮、中国と、近隣諸国との関係が次々に緊張し、悪化しています。新しい総理が就任し、実績を示す前にアメリカという「遠い親戚」との関係を重視すること自体は、決して問題ではありません。しかし、その一方で、なぜ「近くの隣人」との関係を悪化させる必要があるのか、私にはまったく想像がつきません。

それは、私自身の認識不足かもしれませんが、新総理の一連の行動が本当に日本の国益につながるのか、大きな不安を覚えます。現実には円安が続き、自給率の低い日本では、今後生活コストが上昇することは避けられないでしょう。

先人の言葉に耳を傾けない者は、いずれ人生でつまずくものです。今回、国会召集日に十分な論戦を経ないまま首相が衆議院を解散する、いわゆる「冒頭解散」が行われました。これは1966年の「黒い霧解散」、1986年の「寝たふり解散」などに続き、現行憲法下で5例目となります。解散から投開票までわずか16日間という今回の衆院選は、戦後最短の日程で行われ、通常国会冒頭での解散は1966年以来60年ぶり、2月投開票は36年ぶりという、まさに異例ずくめの選挙でした。

一般に短期決戦は与党に有利とされますが、主要政党の合流や厳冬期の選挙といった特殊な事情が重なり、今回の結果は波乱含みとなるでしょう。常識を十分に踏まえているとは言い難い新首相の判断が、本人の期待どおりの勝利につながるとは限りません。

国の安定と国民の幸せを第一に考える、そのような国のリーダーが選ばれることを、心から願っています。
2026-01-24