2026-03-15
なぜ西洋医学から中国医学へ転換し、陶氏療法が生まれたのか
2026-03-14
笑いの中にある人生の気づき——道新寄席春風亭昇太独演会
2026-03-13
健康の意識・行動と結果ー中医の随想
2026-03-12
宇宙と生命の認識
2026-03-11
札幌の春と日中友好の灯
2026-03-10
人生は出会いの選択
2026-03-09
病気とは何か — 医学の哲学を求めて
2026-03-08
健康と病気は紙一重(前立腺がん)
2026-03-07
上医と政治家
2026-03-06
植物と暦 ― 未病と自然のリズム
2026-03-05
政治情勢の読みと自分の人生—老中医の時代随想—
2026-03-04
中国の半植民地の歴史を考える
2026-03-03
新たな脳回路が「睡眠不足の回復」を助ける
2026-03-02
初著作のテーマについて
2026-03-01
「統合医療と死生観」— 日本統合医療学会 北海道支部学習会 —
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なぜ西洋医学から中国医学へ転換し、陶氏療法が生まれたのか
子供のころから、周囲の人に「医者になったらいい」と言われて育ちました。
学生時代も「医学部に進むのがよい」と言われる環境にあり、私自身も、医者になることはごく自然な人生の道だと思っていました。
人生は、思っている通りに進むこともあります。
私は医学大学を卒業し、その後戦場での経験を経て、上海の病院で医師として働くことになりました。外科も経験し、内科にも携わりました。
しかし、医師として働く中で、心のどこかに疑問が生まれていました。
子供のころに思い描いていた「医者の姿」と、現実の医療との間に、どこか違いを感じていたのです。
病気は治っていない。本当に治っていると言えるのだろうか。その疑問を解きたいと思った時代、中国では海外留学の風が吹いていました。
私は33年前、6年間勤めた病院を辞め、日本へ留学することを決意しました。北海道大学医学部大学院で研究を続け、西洋医学の医学博士を取得しました。しかし、それでもなお、私が心の中で追い求めていた「本当の医者の姿」は、まだ見つかっていませんでした。
大学院時代、一人の植物状態の患者さんの治療に関わる機会がありました。その経験の中で、中国医学の力を目の当たりにしました。それは理論ではなく、事実として私の前に現れたのです。その時、私の医師としての夢の方向がはっきりと定まりました。
大学院修了後、私は純粋な中国医学の伝統療法である刮痧(カッサ)を中心とした「陶氏診療院」を設立し、日本で中国医学の実践を始めました。
その後、多くの臨床経験を重ねました。例えば、私の義理の父は前立腺がんの骨転移を抱えていましたが、二年ほどの治療の中で転移が消えました。また、娘が細菌性髄膜炎で抗生物質治療中に呼吸が止まった際、ツボ刺激によって二度呼吸を回復した経験もありました。
こうした体験を通じて、中国医学の力を実感するようになりました。もちろん、患者さんが健康を取り戻すことも大きな喜びですが、毎年の学会発表で成功事例を報告するたびに、私は確信するようになりました。
西洋医学より優れているという単純な話ではありません。しかし、私が目指していた「医者の姿」に、より近かったのは、この陶氏療法だったのです。
私は中国で西洋医学を学び、日本で医学博士を取得しました。しかし最終的に、日本の地で中国医学の診療院を設立し、その実践を続けてきました。
日本と中国、西洋医学と中国医学、この二つの文化と医学の環境、そして長年の臨床経験の中から、陶氏療法は生まれました。
陶氏療法の目的は、薬を使わない、病気を治すことだけではありません。本来の目的は、健康をつくることです。患者さん自身が生活習慣を見直し、健康な生活を実践し、自ら健康を取り戻す。その結果として、長年の持病が改善していく。
その姿を見た時、私はようやく、自分が目指していた医者の姿――中国医学でいう「上医」に少し近づけたように感じました。
陶氏療法の「四調法」は、いつでも、どこでも、誰でも実践できる健康法です。この方法は、私が歩んできた日中両国での医療人生から生まれました。これからも、この方法が日本と中国、両国の多くの人々の健康に役立つことを願っています。
還暦を過ぎたこれからの人生も、私は医師としての新しい挑戦を、とても楽しみにしています。
学生時代も「医学部に進むのがよい」と言われる環境にあり、私自身も、医者になることはごく自然な人生の道だと思っていました。
人生は、思っている通りに進むこともあります。
私は医学大学を卒業し、その後戦場での経験を経て、上海の病院で医師として働くことになりました。外科も経験し、内科にも携わりました。
しかし、医師として働く中で、心のどこかに疑問が生まれていました。
子供のころに思い描いていた「医者の姿」と、現実の医療との間に、どこか違いを感じていたのです。
病気は治っていない。本当に治っていると言えるのだろうか。その疑問を解きたいと思った時代、中国では海外留学の風が吹いていました。
私は33年前、6年間勤めた病院を辞め、日本へ留学することを決意しました。北海道大学医学部大学院で研究を続け、西洋医学の医学博士を取得しました。しかし、それでもなお、私が心の中で追い求めていた「本当の医者の姿」は、まだ見つかっていませんでした。
大学院時代、一人の植物状態の患者さんの治療に関わる機会がありました。その経験の中で、中国医学の力を目の当たりにしました。それは理論ではなく、事実として私の前に現れたのです。その時、私の医師としての夢の方向がはっきりと定まりました。
大学院修了後、私は純粋な中国医学の伝統療法である刮痧(カッサ)を中心とした「陶氏診療院」を設立し、日本で中国医学の実践を始めました。
その後、多くの臨床経験を重ねました。例えば、私の義理の父は前立腺がんの骨転移を抱えていましたが、二年ほどの治療の中で転移が消えました。また、娘が細菌性髄膜炎で抗生物質治療中に呼吸が止まった際、ツボ刺激によって二度呼吸を回復した経験もありました。
こうした体験を通じて、中国医学の力を実感するようになりました。もちろん、患者さんが健康を取り戻すことも大きな喜びですが、毎年の学会発表で成功事例を報告するたびに、私は確信するようになりました。
西洋医学より優れているという単純な話ではありません。しかし、私が目指していた「医者の姿」に、より近かったのは、この陶氏療法だったのです。
私は中国で西洋医学を学び、日本で医学博士を取得しました。しかし最終的に、日本の地で中国医学の診療院を設立し、その実践を続けてきました。
日本と中国、西洋医学と中国医学、この二つの文化と医学の環境、そして長年の臨床経験の中から、陶氏療法は生まれました。
陶氏療法の目的は、薬を使わない、病気を治すことだけではありません。本来の目的は、健康をつくることです。患者さん自身が生活習慣を見直し、健康な生活を実践し、自ら健康を取り戻す。その結果として、長年の持病が改善していく。
その姿を見た時、私はようやく、自分が目指していた医者の姿――中国医学でいう「上医」に少し近づけたように感じました。
陶氏療法の「四調法」は、いつでも、どこでも、誰でも実践できる健康法です。この方法は、私が歩んできた日中両国での医療人生から生まれました。これからも、この方法が日本と中国、両国の多くの人々の健康に役立つことを願っています。
還暦を過ぎたこれからの人生も、私は医師としての新しい挑戦を、とても楽しみにしています。
2026-03-15



