陶氏診療院

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ドクター陶の健康コラム・新連載・vol.21 第6波・感染流行くる前の準備
高陽社の月間コーヨーライフ2021年十二月号に、「ドクター陶の健康コラム・新連載」。内容を紹介します。

第6波・感染流行くる前の準備

第5波新型コロナウイルス流行の患者が順調に減る喜びのなか、私自身は、第6波の流行がくる確信に変わりはないです。理由は簡単で、冬の季節はインフルエンザの流行期間でもあるからです。これまでの5波の規則的な周期を見ても、第6波の存在が見えてきます。
今までの経験を踏まえて、それをどう予防し、自分を守るか、それが皆さんが気になるところでしょう。

11月15日までの世界コロナウイルス感染者は2億5千万人を超え、死亡者は510万人、死亡率は2.0%でした。
しかし、検査登録していない国々(アフリカやアジア諸国など)では感染者数はその3〜10倍と言われていることを踏まえると、死亡率は2%よりも低いでしょう。ある意味、新型コロナウイルス感染症はインフルエンザに近くなりました。
また、510万人の死亡者には残念ながら重症化しやすい層が多く含まれていたとも言えます。それを踏まえると、第6波の致死率はそれほど高くならないと科学者らは推測しています。そのため、これまでよりは恐怖感が減るのは間違いありません。免疫力によって、かかっても重症化させず普通の風邪のように自然に治せるなら、それに越したことはありません。
新型コロナウイルス重症化の特徴は、これまでの研究で、持病(悪性腫瘍、抗がん剤治療中の患者、高血圧、糖尿病、痛風などの治療中の患者、肥満など)がある人や、感染期間中に飲酒する人に起きやすいことが分かっています。そのため、根本的な予防法は健康になることです。
毎日の生活のなかで、生活習慣病を防ぎ健康を守りましょう。早寝早起き、過午不食(13時以降食べない)を心がけ、正しく入浴し、楽しく日々を送るように生活をすれば、第6波の流行に備えられます。
新型コロナウイルスによって、インフルエンザなどの他の感染症が随分と減りました。病原菌の世界ではとても強く賢いコロナウイルスですが、このウイルスだけならば、対応はそれほど難しくないと思います。
2021-12-04