陶氏診療院

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哲学・科学・医学
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人間の認知範囲とレベルは大きく(高い)から小さく(低く)なる傾向があります。図書館の図書の分類も、その傾向を表します。哲学の分類に、科学があり、科学の分類に医学があります。

現代技術により、物質の観察はより細かく見えるようになり、マイクロから、ミクロな世界へ来ました。分かりやすくみえるけど、大きな環境と方向を見失う可能性があります。

顕微鏡の世界は、見たことがない画像を見ると、驚きと同時に、世界の森羅万象に魅了されることが多いでしょう。
たくさんの物を見るうちに、なんとなく、似たような現象を、様々な無関係のような物を表します。植物にある画像は、動物にも現れ、反対もあり、ついに、その同じ傾向の裏に、何かあると考えます。

現代人はそう考えても、古代の人々も同じく考えました。新しい発見と思ったら、古代にもすでにありました。
現代工業機械の歯車、一番精細と思う時計さえも、海の下に発掘された近代文明以前にありました。中国の古代の墓から、今でも作れないほどの精度高い人工物が表して、驚きました。数千年も残っている建築物、現代建築学では考えられないでしょう。

医学でも、さらにその現象がおおいです。先人が人間への認識は、大きな傾向から日常の変化まで、分かっていました。その集大成は中国医学です。近年、中国医学の凄さは西洋医学の最先端で再現ができ、体内時計(中国医学は子午流注しごりゅうちゅうと言う)、オートファジー(中国医学は過午不食かごふしょく)などノーベル生理医学賞受賞を受け、近代人の人間への理解を先人に近付きました。時間と苦労がかかる研究で、分かったのは先人がすでに話したことで、先人に学ぶことは人類として無駄が少ないではないでしょうか。
2019-07-16