陶氏診療院

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がんの3年生存率の連想
カテゴリー 日本
癌の三年生存率の公表は今日の朝日新聞記事に掲載されました。

立場により、読む人の心境は様々でしょう。患者として、自分の癌の種類は、三年生存率95.2%(女性乳房)なら、少々安心するでしょう。15.1%(すい臓がん)と見たら、がっかりでしょう。まるで運命の占いみたいです。良いくじと悪いくじの解説でしょう。

西洋医学の発展途中、そのような統計数字が意味があるけど、国民の健康指導には、あまり意味がないか、逆にマイナス要素が多いでしょう。一つは癌研究は西洋医学だけでやっているイメージで、治療の西洋医学に一辺倒に誘導されます。二つは癌の種類により、患者の感情に治療前から動揺されます。

西洋医学の統計は条件付きのデータで、それを見分けるのが必要です。今回の統計は「全国のがん拠点病院や国立病院機構などの330施設のうち、生存率を9割以上把握できている268施設のデータを解析」、さらに対象者「対象者は70歳代が最も多く、約9万7千人(32%)、次いで60歳代が約8万8千人(29%)」でした。西洋医学に頼らない、または、一度西洋医学を利用しても、のち他の方法を選んでいるかどうかも示していないけど、基本的に西洋医学を使いつ続ける患者と理解してください。西洋医学治療の現状と認識すれば、いいなあと思います。

医療現場の立場から見ると、そのような成績が悪いでしょう。少なくてもアメリカの西洋医学と比べると、すべてが低いです。アメリカの西洋医学の癌治療は大分変わっていることが、まだ日本に伝えてこなかったです。西洋医学に頼る治療から、患者から、自由に選択して、非西洋医学療法も勧めていました。

予防医学の従事者から見ると、何より、予防の重要性が見えてくるでしょう。西洋医学は病気治療科学で、予防にはとても弱いです。癌は人類の宿命みたいな前提条件で医療を薦めていました。しかし、人類は癌にならない遺伝子を十分発揮すれば、予防や治癒にもかなりできるではないでしょうか。

癌に心配や、癌になりたくない方が、ぜひ自分の健康生活を考え直してください。


*記事:がんの3年生存率、平均71% 膵臓は15%と部位で差

9/12(水) 0:05配信

 国立がん研究センターは12日、がんと診断された人が3年後に生存している割合を示す「3年生存率」を初めて公表した。全てのがんの平均は71・3%。膵臓(すいぞう)がんは15・1%と差があり、治しにくいがんについて、新たな治療法の効果を5年を待たずに評価できるようになると期待されている。

 全国のがん拠点病院や国立病院機構などの330施設のうち、生存率を9割以上把握できている268施設のデータを解析。2011年にがんと診断された約30万人を追跡、ほかの死因を除き調整してまとめた。

 対象者は70歳代が最も多く、約9万7千人(32%)、次いで60歳代が約8万8千人(29%)。手術や内視鏡によってがんを切除した人の生存率は88%だった。部位別に見ると、膵臓が15・1%、肺49・4%、食道52・0%、肝臓53・6%。胃74・3%、大腸が78・1%、乳房(女性のみ)95・2%だった。
2018-09-12