陶氏診療院

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「十二花の女神」—歳月へのラブレター
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2026年のCCTV(中国中央广播テレビ)の新春晩会では、「賀花神」という印象的な番組が披露され、「十二花の女神」というテーマを通して、花とともに生きる中国人の精神と美意識が鮮やかに表現されました。これはまさに、過ぎゆく歳月へ捧げられた一通のラブレターのようです。

十二の花は、十二の生き方。 それぞれが中国の精神を映し、人の一生に寄り添う智慧を語りかけます。

一月の梅は、林逋が教えるように、喧騒の中にあっても静けさを守り、魂のための余白を残すことを教えてくれます。

二月の杏は、陸游が語ったように、待つことは絶望ではなく、詩のように人生を味わう姿勢そのものです。

三月の桃は、西夫人の故事が示すように、沈黙のうちに運命と向き合い、ときに沈黙が千の言葉を超える力を持つことを伝えます。

四月の牡丹は、楊貴妃の生き様のように、人生は儚くとも情熱は永遠であると語ります。

五月のザクロは、張騫が切り開いた道のように、外へ踏み出し、世界を広げる勇気を思い出させます。

六月の蓮は、周敦頤が讃えた通り、泥の中にあっても清らかに咲く生き方を示します。

七月の葵は、徐渭の精神にならい、支えがなくとも太陽に向かって伸びる強さを語ります。

八月のキンモクセイは、李清照が教えるように、自らの香り―すなわち個性―を見つけることこそ真の一流への道です。

九月の菊は、陶淵明の隠逸の心を映し、激しい競争の中でも自分の道を守る術を教えます。

十月のハイビスカスは、王昭君の物語のように、どれほど遠くにあっても故郷の香りを胸に抱き続けます。

十一月の椿は、白居易が語った人生観のごとく、人生を長い持久戦として受け止める知恵を伝えます。

十二月の水仙は、洛神の神話に重ね、手の届かぬ美を敬い、憧れを失わない心を思い出させてくれます。

十二の花は、過ぎゆく歳月への静かなラブレター。 それぞれの花は、時を生き抜いた賢者たちの知恵を宿し、私たちに「どう生きるか」をそっと問いかけています。
2026-02-24