陶氏診療院

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栄養の陰陽世界②
中国医学では、食物の栄養成分は陰と陽に分けます。それは、人々の陰陽体質や四季の陰陽と対応します。

生きている食物は陽で、そうではないのは陰です。動物は陽で、植物は陰です。植物の中に、太陽の陽気をいただき、大地(陰の環境)に育った根菜類は陽の食物として、反対に、大地の陰のエネルギーを貰い、成長した葉っぱ類野菜、果物は陰の食物として、活用しています。寒い環境では、陽性の食物が多い、熱い熱帯では陰性の食物が多いのも、自然の陰陽バランスでしょう。

そのために、食べ物の栄養はまず自分の身体の陰陽を理解してから、選びます。自分の体質は陰性か陽性か、ネットで調べて、確認することができます。漢方アロマ療養師育成校での卒業生も、入門コースから、陰陽の内容を勉強します。

自分の陰陽体質が分かれば、以上の食物の陰陽分け方を理解すると、自分の栄養指導もできるでしょう。

例えば、糖尿病の患者さんの場合、膵臓の病気で、臓腑の病気から見ると、臓は陰で腑は陽です。糖尿病も陰の病気で、陽の食物を摂るのは原則でしょう。先日、新潟の男の友達と出会い、彼は私と同じ年齢で、私の糖尿病食事の指導を真面目に実践した結果、HBA1Cは11.4から6.4まで下がり、大変な手術も受けることができるように報告に聞いた途端、何より嬉しいです。

現在人類も病気が氾濫したところ、共通な栄養認識の落とし穴がありました。それは本末転倒と陰陽失調です。

本末転倒とは、主食と副食の理解の誤りです。

動物の世界では、適応食があります。パンダは笹、コアラはユーカリのような、自分に適応する主食があります。人類進化の結果が、歯の形から見ると、5/8(20本臼歯/32本歯)の臼歯は穀物、硬い食べるを使用する歯の割は、主食の割でしょう。1/4の切歯と1/8の犬歯、合わせて3/8は副食の割でしょう。しかし、市販の弁当を見ると、主食と副食の割は逆で、人々の食事もその影響で、主食と副食の本末転倒が始まりました。

陰陽失調とは、主食の米を陽の成分の胚芽や表皮を取り除き、陰の成分の白米(粕)を食べ、陰陽調和した玄米を陰性の白米を食べ続け、陰性の病気、糖尿や肥満、心臓肥大や高血圧などの病気になるのも、時間の問題でしょう。

勿論、季節に反する食材や、地球の反対側の食材も陰陽と磁場の反対で、身体の陰陽バランスを失調するでしょう。

一番ひどいのは加工食品の偽り宣伝です。食材の本来の生命力と養分が、食材の陽と陰の世界です。陽がなかったら、食材の価値が半分なくなり、長時間を摂取すると、陰陽失調の身体になります。

栄養成分を言う加工商品は、ほぼ問題があるもので、治療短期使用と長期使用を考えながら、正しく自分の未来を選びましょう。
2022-01-25