陶氏診療院

アクセスカウンター


▼生活の知恵バックナンバー
過去ブログはこちらから
薬の主作用と副作用②
カテゴリー 生活の知恵
去年、母が糖尿病による脳梗塞で入院しました。治療の薬はアトロンボン、主作用(効能・効果)はクモ膜下出血術後の(脳虚血症状、脳血管攣縮)の改善、脳血栓症<急性期>の運動障害の改善です。

使用制限は

1.出血、硬膜外出血、脳内出血、原発性脳室内出血、出血性脳梗塞、脳塞栓症、本剤成分又は含有成分で過敏症の既往歴 注意レベル: 禁止

2.脳塞栓症又はその恐れ・疑い、感染性心内膜炎、心筋梗塞、瞬時完成型神経症状、心臓弁膜疾患、心房細動、重篤な意識障害を伴う大梗塞 注意レベル: 原則禁止

3.出血、消化管出血、皮下出血、脳出血の既往、出血又はその恐れ・疑い、血小板減少、重症糖尿病、重症高血圧、血栓溶解剤投与中、抗凝血剤投与中、抗血小板剤投与中 注意レベル: 慎重投与

副作用は

1.白血球減少、顆粒球減少、発熱、悪寒 重大な副作用 頻度不明

2.出血、出血性脳梗塞、硬膜外血腫、脳内出血、消化管出血、皮下出血、血尿、ショック、アナフィラキシー様症状、血圧低下、呼吸困難、喉頭浮腫、冷感、著しいAST上昇、著しいGOT上昇、著しいALT上昇、著しいGPT上昇、重症肝機能障害、黄疸、血小板減少、重篤な腎機能障害、急性腎不全 重大な副作用 頻度不明

3.過敏症、発疹、蕁麻疹、紅斑、喘息<様>発作、そう痒、上室性期外収縮、血圧下降、貧血、AST上昇、GOT上昇、ALT上昇、GPT上昇、LDH上昇、Al-P上昇、ビリルビン上昇、BUN上昇、クレアチニン上昇、嘔気、嘔吐、下痢、食欲不振、膨満感、発熱、頭痛、胸内苦悶感、発赤、腫脹、疼痛、ほてり、悪寒、戦慄、関節炎、CRP上昇、CK上昇、CPK上昇 その他の副作用
頻度不明

4.出血性脳梗塞

5.出血性脳梗塞、硬膜外出血、脳内出血、出血

専門用語の積み重ね、普通の方は最後まで読まないでしょう。母がその薬の使用により、白血球減少、顆粒球減少、発熱、悪寒(副作用1)、喉頭浮腫、冷感、著しいAST上昇、著しいGOT上昇、著しいALT上昇、著しいGPT上昇、重篤な腎機能障害、急性腎不全(副作用2)、嘔吐、下痢、食欲不振、膨満感、発熱、頭痛、胸内苦悶感、発赤、腫脹、悪寒、戦慄(副作用3)、を見事に発生し、血小板減少を伴う播種性血管内凝固症候群(DIC)副作用により、高熱、多臓器不全による急性腎不全に落ちました。幸い救急治療により一命をとり戻しました。

薬の作用と副作用、人の意識によって働くのではなく、作用と副作用同時に出るのは当たり前、必要な時、程よく使うのはいいですが、毒を毒で制するの考え方で、慎重に利用するべきです。
2013-08-18