陶氏診療院

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薬の主作用と副作用④
カテゴリー 生活の知恵
もっともびっくりするのが、同じ薬でも使用する患者さんにより薬の名前が変わります。その例が免疫抑制剤と抗がん剤です。

私は北海道大学医学部大学院博士号研究する内容は骨髄移植について、拒絶反応を抑える免疫抑制剤です。治療により、移植した骨髄が、宿主の臓器に免疫反応を起こさないため、免疫抑制剤を使います。

ところが、臨床の抗がん剤を見て、私が研究する免疫抑制剤が抗がん剤として使用しております。もし、免疫低下による、がんの原因と認識したら、免疫抑制剤が絶対使えないです。しかし、抗がん剤として使うのは、免疫抑制剤の薬理作用です。生きがいい細胞を抑制することで、免疫細胞は生きがいい、がん細胞も生きがいいから、その理由で使うわけです。もちろん、免疫抑制剤長期使用したら、免疫低下により、新たながんの発生も時間の問題でしょう。

臨床でがん患者に免疫抑制剤を使うと、誰でも違和感があります。その違和感を感じないため、「抗がん剤」と名づければ、分からない患者がそのままで鵜呑みしますでしょう。

薬の主作用と副作用、中身を良く理解して、薬を使わない生活を送れば、リスクも避けるし、薬の主作用と副作用の悩みからも開放されるでしょう。時間がありましたら、一緒に勉強しましょう。
2013-08-20