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縄文文化/レジリエンスと多様性
カテゴリー 日本
第74日本ユネスコ運動全国大会in函館の二日目、特別講演は北海道環境生活部文化局縄文世界遺産推進室の阿部千春先生の「縄文文化/レジリエンスと多様性」でした。

1万5千年前から2千3百年前まで続いた日本の縄文文化は、その驚くほど長い存続期間のため「サスティナブルな社会」だったと言われています。しかし、その表現は縄文文化の本質を的確に捉えているのでしょうか?

地球の歴史を見ると、過去100万年の間、10万年を卓越期として8万年の氷期と2万年の間氷期を繰り返していたことが分かっています。また、温暖な間氷期にも複数の寒冷化イベントが起こっていたことが花粉化石や酸素同位体の分析などの自然科学的な研究によって明らかになっています。

1万年以上続いた縄文文化ですが、市の期間は安定的な環境が保たれていたのではなく、度重なる気候変動や自然災害が起きていました。しかし、縄文時代に人々は、その厳しい環境に向き合い、多様な自然資源を活用しながら、文化を発展させてきました。それを可能にしたのは「すべての物に命があり、人間がその一員である」という縄文社会が共有した価値観であったと講師が考えていました。

地球という有容の器をいつまでも保ち、その中で国際社会の平和を実現するためには、知識や技術的な側面だけでなく、その基礎となる「自然に向き合う謙虚な姿勢」や「すべての命を尊重する心」といった思考が益々大切になってくるでしょう。

縄文人の生死観、赤いから黒、白いから碧、今でも日本文化の一つとして、生活に影響しております。

今回の大会テーマは「広げよう平和・共生の心、〜北の大地から次世代へ〜で、二日の特別講演はその中身を語り、ともに縄文文明に触れて、とても勉強になる講演会でした。
2018-07-10