▼講演会バックナンバー
Warning: Undefined variable $cat_name in /home/zenserver/tao-clinic.com/public_html/blog00.php on line 114
2026-03-20
食事を作る時間と寿命
Warning: Undefined variable $cat_name in /home/zenserver/tao-clinic.com/public_html/blog00.php on line 114
2026-03-19
伝統と健康
Warning: Undefined variable $cat_name in /home/zenserver/tao-clinic.com/public_html/blog00.php on line 114
2026-03-13
健康の意識・行動と結果ー中医の随想
Warning: Undefined variable $cat_name in /home/zenserver/tao-clinic.com/public_html/blog00.php on line 114
2026-03-12
宇宙と生命の認識
Warning: Undefined variable $cat_name in /home/zenserver/tao-clinic.com/public_html/blog00.php on line 114
2026-03-10
人生は出会いの選択
Warning: Undefined variable $cat_name in /home/zenserver/tao-clinic.com/public_html/blog00.php on line 114
2026-03-02
初著作のテーマについて
Warning: Undefined variable $cat_name in /home/zenserver/tao-clinic.com/public_html/blog00.php on line 114
2026-03-01
「統合医療と死生観」— 日本統合医療学会 北海道支部学習会 —
Warning: Undefined variable $cat_name in /home/zenserver/tao-clinic.com/public_html/blog00.php on line 114
2026-02-21
IMの打ち合わせ ― 予防医学から平和を考える
Warning: Undefined variable $cat_name in /home/zenserver/tao-clinic.com/public_html/blog00.php on line 114
2026-02-17
国際量子科学技術年から考える ― 量子と中医学、札幌の冬に学ぶ調和
Warning: Undefined variable $cat_name in /home/zenserver/tao-clinic.com/public_html/blog00.php on line 114
Warning: Undefined variable $cat_name in /home/zenserver/tao-clinic.com/public_html/blog00.php on line 114
2026-02-15
札幌の地に生かされて―中国医学から市民健康への貢献
Warning: Undefined variable $cat_name in /home/zenserver/tao-clinic.com/public_html/blog00.php on line 114
2026-01-29
エネルギーの本質と、そのかたち
Warning: Undefined variable $cat_name in /home/zenserver/tao-clinic.com/public_html/blog00.php on line 114
2026-01-28
冬の見えない殺し屋 ― 室内の二酸化炭素濃度 ―
Warning: Undefined variable $cat_name in /home/zenserver/tao-clinic.com/public_html/blog00.php on line 114
2026-01-21
市民公開講座
Warning: Undefined variable $cat_name in /home/zenserver/tao-clinic.com/public_html/blog00.php on line 114
2026-01-19
有機主食 ― 健康の土台は「食」にあり ―
過去ブログはこちらから
食事を作る時間と寿命
カテゴリー 講演会
人類の進化の歴史において、最も重要な営みの一つは「食料の確保」と「食事を作ること」です。
狩猟時代、男性は外で狩りを行い、女性は家で食事を担うという役割がありました。しかし、獲物が確実に得られる保証はなく、食は常に不安定であり、健康や寿命を語る余裕のない時代でもありました。
やがて農耕の時代に入り、人は自ら食料を育て、収穫できるようになります。これにより生活に安定が生まれ、はじめて「健康」や「寿命」という概念が現実的なものとなりました。同時に、どの食材が身体に適しているのかは、長い歴史の中で選別されてきました。世界の長寿地域の食事が評価され、WHOなどでも推奨されているのは、その蓄積された知恵の結果といえるでしょう。
健康のバランスを考えると、歴史が長く、環境が安定している地域の食事は大いに参考になります。世界の主食は、米・小麦・トウモロコシの「三大穀物」を中心に、ジャガイモやキャッサバ、豆類などが加わり構成されています。特に世界人口の半分以上が米を主食としており、地域ごとの気候や文化に応じて多様な食文化が形成されてきました。
どの主食が優れているかを単純に決めることはできません。しかし、「同じ主食を長く食べ続けながら健康と長寿を保てるか」という視点は、一つの重要な判断基準となります。
持続可能な農業という観点から見ると、米作りは非常に優れています。稲作は連作障害がほとんどなく、栽培の循環がきわめて安定しています。水を張ることで土壌環境が自然にリセットされ、病原菌の偏りや養分バランスの崩れを防ぐことができるため、長期的な生産が可能となります。
また、米は本来「玄米」として食べられてきました。精米することで食べやすくなる一方、栄養素の一部が失われ、結果として欠乏につながる可能性もあります。トウモロコシは比較的連作に強い作物ですが、小麦は連作障害が起こりやすく、安定供給が難しい年もあります。この違いは、食文化の形成にも影響を与えてきました。
一方、7000年の歴史を持つマヤ文明では、トウモロコシを主食とし、「ニクスタマリゼーション」という独特の調理法が用いられてきました。アルカリ水で煮込み、一晩寝かせることで栄養価が高まり、消化も良くなります。
また、中国医学の古典に見られる発芽・発酵玄米も、数日間かけて仕上げる食法です。
これらに共通するのは、「時間をかける」という知恵です。
時間をかけた食事は酸化を抑え、食材の持つ生命力を最大限に引き出します。その結果として、人類の健康を支え、寿命の延長にも寄与してきました。
現代は効率とスピードが重視される時代です。しかし、食においては「時間」が命を育てる重要な要素でもあります。
食事を作る時間と寿命――
その関係に思いを巡らせながら、あえてゆっくりとした生活、すなわち「スローライフ」を選ぶことも、一つの智慧でしょう。
老中医の一言
食は命を養い、
時はその力を育てる。
急げば損じ、待てば寿は延びる。
狩猟時代、男性は外で狩りを行い、女性は家で食事を担うという役割がありました。しかし、獲物が確実に得られる保証はなく、食は常に不安定であり、健康や寿命を語る余裕のない時代でもありました。
やがて農耕の時代に入り、人は自ら食料を育て、収穫できるようになります。これにより生活に安定が生まれ、はじめて「健康」や「寿命」という概念が現実的なものとなりました。同時に、どの食材が身体に適しているのかは、長い歴史の中で選別されてきました。世界の長寿地域の食事が評価され、WHOなどでも推奨されているのは、その蓄積された知恵の結果といえるでしょう。
健康のバランスを考えると、歴史が長く、環境が安定している地域の食事は大いに参考になります。世界の主食は、米・小麦・トウモロコシの「三大穀物」を中心に、ジャガイモやキャッサバ、豆類などが加わり構成されています。特に世界人口の半分以上が米を主食としており、地域ごとの気候や文化に応じて多様な食文化が形成されてきました。
どの主食が優れているかを単純に決めることはできません。しかし、「同じ主食を長く食べ続けながら健康と長寿を保てるか」という視点は、一つの重要な判断基準となります。
持続可能な農業という観点から見ると、米作りは非常に優れています。稲作は連作障害がほとんどなく、栽培の循環がきわめて安定しています。水を張ることで土壌環境が自然にリセットされ、病原菌の偏りや養分バランスの崩れを防ぐことができるため、長期的な生産が可能となります。
また、米は本来「玄米」として食べられてきました。精米することで食べやすくなる一方、栄養素の一部が失われ、結果として欠乏につながる可能性もあります。トウモロコシは比較的連作に強い作物ですが、小麦は連作障害が起こりやすく、安定供給が難しい年もあります。この違いは、食文化の形成にも影響を与えてきました。
一方、7000年の歴史を持つマヤ文明では、トウモロコシを主食とし、「ニクスタマリゼーション」という独特の調理法が用いられてきました。アルカリ水で煮込み、一晩寝かせることで栄養価が高まり、消化も良くなります。
また、中国医学の古典に見られる発芽・発酵玄米も、数日間かけて仕上げる食法です。
これらに共通するのは、「時間をかける」という知恵です。
時間をかけた食事は酸化を抑え、食材の持つ生命力を最大限に引き出します。その結果として、人類の健康を支え、寿命の延長にも寄与してきました。
現代は効率とスピードが重視される時代です。しかし、食においては「時間」が命を育てる重要な要素でもあります。
食事を作る時間と寿命――
その関係に思いを巡らせながら、あえてゆっくりとした生活、すなわち「スローライフ」を選ぶことも、一つの智慧でしょう。
老中医の一言
食は命を養い、
時はその力を育てる。
急げば損じ、待てば寿は延びる。
2026-03-20



