陶氏診療院

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「郷土を醸す菌との暮らし」
カテゴリー 日本
2月7日札幌市倫理法人会第1659回経営者モーニングセミナーは、講師に小林酒造株式会社専務取締役小林精志氏をお迎えして、テーマ「郷土を醸す菌との暮らし」にてご講話いただきました。

小林講師は昭和44年、日本酒の日(10月1日)に生まれました。実家は創業明治11年の造り酒屋で、平成3年東海大学経済学部経営学科卒業後、国税庁醸造試験所入所経験し、平成7年小林酒造株式会社入社、平成20年専務取締役になりました。酒を造り、酒を愛し、酒を語り伝えて行くことが生き甲斐です。お酒と言ったら醗酵です。日本酒はまず、お米を蒸すことから始まります。麹菌は子孫繁栄のため必死でお米の澱粉やタンパク質を分解する糖化を進め、最終的に発酵は乳酸菌と酵母菌の見事な連携によって人間にとって何とも魅力的なアルコールを造り出します。

目に見えない菌の逞しくも健気な努力は彼らが何百年もの間、人間によって大事に家畜化され保管され続けるための生存戦略とも言えるのです。

例えば人は生の大豆をほとんど消化できません。しかし煮豆にすると50%程度、さらに発酵(納豆や味噌など)させるとその消化は90%前後にまで跳ね上がり人々の健康に大きく貢献しています。

人間の皮膚には1兆個の微生物がいます。そのため、一人いる時でも、微生物の数を思い出したら、一人ではないことが理解できるでしょう。現在のような過度な抗菌環境生活すると、免疫力が下がってしまいます。例えば子供達が多様性のある菌があふれた自然豊かな環境下で元気に遊んで過ごせたらインフルエンザにもかかりにくい丈夫な体をつくることも可能と思います。

そして毎日の食生活は自分体内から出した腸内菌(便)をよく観察して、健康チェックも簡単になるのです。今日の参加者46名46社、単会は32社32名、女性15名でした。
2019-02-08