陶氏診療院

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中医中薬
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中国古代の漢民族を使用する医学は中医と言う、また中国医学、中医学と言います。その医学の理論により使用する薬は中薬と言います。薬は中国固有の薬草だけではなく、外来の薬草はたくさんあります。

2000年前から、中医が日本に伝え、その内容は今の日本伝統医学になり、名前は漢方薬になりました。現代の人は、漢方薬と中医と中薬を混同して、同じと思います。しかし、中身を見ると、その違いが一目瞭然です。

日本に伝えてきた中国医学は医学の陰陽五行理論部分は難しいから、大分略して、即効性の中薬の部分が残して、今の漢方薬になりました。理論の部分が略した結果、日本の漢方の処方は「加減」ができなくなりました。固定した処方は今のツムラ・クラシエとコタローなどの漢方商品になりました。厳密言うと、漢方薬は加減ができないから、中薬ではないです。

中薬はまず一人ずつ診断して、オーダーメイドで処方します。基本処方から、病状と病気の発症日数により加減して、一般五日の量を処方します。急性の病気は毎日処方を変えます。

東洋人は衣(医)食同源で、日常生活に身体の症状を食事に適切な薬膳を取り入れて、病気なる前に改善します。薬膳の基本も中国医学の「君臣佐使」の原則で、食材を配合(処方)して、体質と季節を合わせて、美味しい食べ物で健康を支えます。日本料理は季節感がとても強く、それも薬膳並みのレベルで、世界に魅了するの原因でしょう。

中医中薬の真髄を勉強すると、楽しい生活、賢い健康人生を送れるでしょう。
2018-03-16