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無酸素代謝と有酸素代謝から免疫と癌
カテゴリー 陶氏療法
前回、人類の二つエネルギー代謝を語りました。その特徴は酸素があるとないです。

今回は、それぞれの代謝と免疫及び癌の関係を話し、癌が多発する社会の中で、どうすれば、自分の健康を守れるかをお話します。

分かりやすい方法は、中国医学の健康法です。よく見ると、太極拳、坐禅、気功、易筋経、五禽劇、六字訣、八段錦など、すべては外形から内臓まで鍛えて、西洋医学用語でいうと、副交感神経を優位にする健康法です。

無酸素代謝と有酸素代謝は現代用語でいうと、交感神経と副交感神経の働く領域です。ちなみに、自律神経の話です。

交感神経は働く神経で、身体から蓄えるエネルギーを使い、意識に合わせて、主導的に生命活動を行います。時には瞬発力を必要とし、瞬時の判断と行動が、命を守ることになります。それは昼に限られます。無酸素代謝は、血液の流れが一瞬止まってもできるから、組織や内臓も血流が減り、低体温と低酸素環境になり、細胞の分裂が促進し、新たな細胞が生まれます。がん細胞の増殖にも似ています。無酸素代謝は、ミトコンドリアを使わないため、有酸素代謝より、100倍の速さで、エネルギーをを作ります。腸や皮膚の上皮細胞、分泌腺細胞はミトコンドリアが少ないから、消化吸収、免疫細胞作るため、新陳代謝が激しい、分裂増殖しやすいです。

副交感神経は、生命を維持するための代謝をするため、有酸素代謝を中心して、ミトコンドリアを利用して、クエン酸回路と電子伝達系に複雑な工程を経て、水素を利用して、ATPと言うエネルギーを出します。その系統は、複雑と時間がかかり、安静や静かな環境が必要です。酸素と温度も欠かせないから、血行と体温が重要です。免疫機能の維持も、副交感神経優位することは重要です。

長時間身体をストレス、喫煙や大量飲酒、酸化した食品を摂り続け、昼夜逆転する生活、夜更かし、睡眠不足、睡眠障害などの環境で、身体の血液循環が良くない、低体温と低酸素環境になると、細胞分裂を抑制する副交感神経、有酸素代謝が邪魔したら、がん細胞を作るのも当然です。それが分かれば、がんの予防と治療は簡単でしょう。

そのため、冷えや快便できない方、睡眠障害と老けていると言われた人、しっかり、勉強して、自分の身体をケアしましょう。
2020-05-07