陶氏診療院

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医療はサービスかビジネスか
カテゴリー 生活の知恵
近年、医療費は、毎年平均1兆円(2~4%)程度のペースで増加しています。この国民医療費が、令和元年度においては44兆3,895億円(前年度に比べ9,946億円、2.3%の増加)となりました。過去最高を更新したということで

医療費の増加に、病気の減少を期待するところで、逆に増加が止まらないです。日本の一年間医療費は6.5兆(1980年)から現在の50兆円を超え、生活習慣病(糖尿病、高血圧、心臓病、脳卒中、がんなど)の発症率は6倍から30倍まで上がりました。結果で見ると、今の医療費は、病気の予防には役に立たないです。病気の治療だけに増えた医療費は、人々の健康には不十分でしょう。

そもそも、医療は国として、サービス(福祉)か、それでも、国の発展を評価するビジネスか(GDPの一部)の根本的な問題です。社会主義の理解は、社会安定するため、医療費は少ない方がいいでしょう。そのため、医療費は予防と治療、年々有効な使い方で、減るのは評価をするはずです。資本主義なら、今の医療費の増加にも、なにも問題がないです。

現代社会の車の普及により、車の事故が増え、死亡者の人数も一時増えました。しかし、交通ルールや事故をしやすい環境(信号ない、道路狭いなど)改善、人々の運転条件(高齢者の免許返納や飲酒運転の罰則など)を厳しく付け、さらに経済的に事故後の車保険を高くなるほど、日本の車の事故死は、車両保有台数と運転免許保有者数の増加にも関わらず、年間死亡者がトップの1万6,765人(昭和45年1970年)から、去年の2,636人まで下がり、その効果を医療事業に生かせれば、沢山の命を救うではないでしょうか?

医療保健も、最低車の保険と同じに、病気による使用するほど、保険料を高くなることは、制度的に可能でしょう。今の医療政策は、予防なしで、治療のみの対策は、いつか国の財政に破綻するしかないでしょう。
2022-05-11