陶氏診療院

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修行と修身
カテゴリー 中国医学
中国の四書の「大学」に、「修身 斉家 治国 平天下」の名言がありました。修身は第一です。人生の修行(修業)はまず修身が必要です。修身が出来なかったら、修行もできないでしょう。

そのため、修行の先には修身を忘れないでください。修身の方法は、中国医学には十分説明があります。中国の古典「黄帝内経」に二十文字で、修身に纏めて語りました。「法于陰陽(自然陰陽リズムに調和);和于術数(気功、運動、呼吸法等);飲食有節(年齢、季節に合う食事を摂取);起居有常(規則正しい生活リズム);不作妄労(心、体、精力の過労予防)。」

修行と修身、心と身体、陽と陰のバランス、修身が出来たら、修行もスムーズなります。

生まれた体は、母体から一生のエネルギーを持っています。そのエネルギーは腎に貯蔵して、腎気という先天のエネルギーです。上手に使うと、一生最後まで、ピンピンコロリができます。現代医学や中国医学も、健康人生は120-125歳があります。そのため、先天のエネルギーを中国医学の二十文字の中に、十六文字を語っていました。残された「飲食有節」四文字は後天環境からもらうエネルギーです。中国医学では胃腸の働きで、脾胃の気と言います。

その人生成功の基本の知識は、古代中国では、子供時から教えています。しかし、現代教育では、その人生の基本は、教えないから、先天の腎気が若いうちに過剰に失い、本来正常の生命、健康もなくなり、新型コロナウイルス流行時期でも、感染しやすい、命が落としやすいです。

普段の健康養生方法を、中国医学の指導から、ぜひ学んで身に付けましょう。

*『大学』(だいがく)は、儒教の経書の一つ。南宋以降、『中庸』『論語』『孟子』と合わせて四書とされた。
2021-06-29